人生の不思議!!
久しぶりに手紙を書こうと便箋を探していたら、
20歳~21歳までの日記が目に留まりました。
夢中で読みました!
「アレ!!」これ本当に20歳の時に書いたものか?
今の自分の内面なのかと疑うくらい似ていました。
半世紀も前の自分の考えや気持ちと
殆ど変わらない自分を見つけ、
改めて人生の不思議を感じました。
とは言っても、
書いてある表面だけをとらえると
そのように見えますが、20歳の時の考えや
気持ちはとても純粋なものでした。
20歳から今に至る半世紀の間に、山あり谷あり、
まさかの坂ありのジェットコースターのような
人生を生き抜いてきた今の純粋さとは似て非なるものです。
何も知らないときは、欲望も少なく謙虚で
もっと人間的に成長しなくてはと、
内省しながら何度も同じことを書いていました。
しかし、人間は環境に左右される生き物で、
高度成長期の時にたまたま商売を始めたことで、
色々な欲望に目覚め、殆どのものが手に入ると
今度は数々の問題が起きてきました。
家族間での問題、お金、人間関係の問題、
病気や自分自身の傲慢さに気づかず、
深い傷を何か所も負って行き詰った時に
漸く自分に向き合うことになるのです。
そこで、欲望や傲慢さを徐々に解消し、
傷をいやしていきながら本来の自分とつながり、
純粋な自分をつくりあげていく過程を
人間の進化というのではないかと思いました。
半世紀前に、試行錯誤を繰り返し、
少しでも大きな人間となって、
みんなの母となることを目指していた私は、
今、「マザー」と呼ばれる存在になっています。
凄く回り道をしてきた気がします

が、
全ては必要な時間で、どん底の人生も必要な
出来事だったのだと納得する自分がいます。